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マグロ専科

300kg級のマグロの頭

マグロの漁法について

大間で水揚げされるマグロは平均100キロ前後、7~8才ぐらいだと思われます。
マグロは泳ぐのをやめると死んでしまうと言われています。普通は時速40キロ程度で泳ぎ、身の危険を感じたときや獲物を獲るときなどは最高時速120~130キロのスピードを出すといわれています。解体されるマグロ津軽海峡における近年のマグロの漁期は、おおよそ8月~年明け1月頃までで、その年によって、漁期に違いがあります。日中は、一本釣り漁、夜間は延縄漁が行われていますが、どちらも資源保護につながる漁法となっています。

一本釣り漁法

大間の代表的なマグロ漁法であります。まぐろ針の先にいかやブリの幼魚などの生餌や、大間の漁師秘伝の死んだサンマやトビウオなどを生きているかのように見せる仕掛『疑似餌』を海に投げ入れ、マグロが喰いつくのを待ちます。喰いついたら、基本的には手でテグスをたぐりよせ巻き上げます。(巻揚機を使用している漁船が増えました。)近年では船の近くまで寄ってきたマグロに、電気ショッカーを使うことにより一時的に感電させ、失神させてから船に水揚ができるようになり、 おかげで一番暴れる船際で取り逃がすことは少なくなってきました。最後にマグロの急所であるエラ付近にモリを刺し漁師とマグロの勝負は終わります。 また、船に装備したウインチで船にマグロを引き揚げ、鮮度保持のための血抜き生〆作業を施し、帰港します。

延縄漁法

マグロの漁法では主流の漁法です。 ブイとプラスチックの浮き玉を付けた幹縄に釣り糸のついた枝縄をつるして海に流してマグロを捕獲します。 縄の全長は約7キロ、70本ぐらいの針が40m~50m間隔でついています。
そのほかの漁法として、建網漁法、巻き網漁法がありますが大間では行っていません。

マグロ豆知識

①マグロは速く泳ぐため、ヒレが抵抗にならないように体の中に折り込まれるための溝があります。
②マグロは昔から食用とされていたが、腐敗しやすいということもあり高級魚としての扱いは受けていませんでした。 冷凍技術の進歩や健康志向で日本食が見直されて需要が高まり、高級魚として扱われるようになりました。
③1995年の統計で、世界のマグロ漁獲量191万トン。日本の消費量は71万トンと圧倒的で、そのうち60万トンが寿司、刺身等の生食用として消費されています。
④魚市場でセリにかけられるマグロの姿から、何らかの事情で横たわったまま動かない人間を、比喩的に「マグロ」と呼ぶ隠語があります。
⑤ヨコワ、メジ、チュウボウなどと呼ばれる出世魚。

大間のマグロ漁の歴史

160キロクラスのマグロ『大間町史』より抜粋
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明治時代からの大間のマグロ漁は大謀網や一本釣りであった。 昭和30年(1955年)代になって、漁船の大型化が進み漁具の進歩と相まって豊漁を続け、その独特な漁法はマスコミ各社で取り上げられたのをはじめ、吉村昭の小説「魚影の群れ」で全国的に脚光を浴びた。

市場では大間のマグロといえば超一級品の名を受け、高値で取引されるほどの活況を見せていたが、昭和50年(1975年)前後を境に魚影が薄くなり、つい最近まで大間沖からの水揚げはほとんどなかった。その原因については、海流や水温の変化などさまざま言われている。漁師の一部には青函トンネル工事が原因ではないのかと指摘する者もいたが、県の調査で「影響はない」とされ、最近になっての好漁と併せ、生態系にはまだ不明な点が多い。
魚影が消えておよそ10年ぶりに「マグロが来た!」と浜が活気づいたのが平成5年(1993年)10月のことである。平成6年には440キログラムの超大物が捕れた(※1)。以来、毎年100~300キログラムクラスのマグロが水揚げされるようになり、平成7年には22トン・1億7650万円、平成9年は12月末までで前年を大きく上回り、170トン・4億7800万円に上っている。このうち1本30キロ以上のものが615本、100キロを超える大物が213本水揚げされた。
(※1)この440キロのマグロは、大間崎のモニュメントのモデルとなりました。

大間まぐろのブランド化

大間崎前沖5キロメートル付近という近海で獲れる大間まぐろは、それまでも築地市場で高値で取引され、食通の間では評判でしたが、さらに転機が訪れたのは平成12年、NHKで放送された連続テレビ小説「私の青空」(脚本・内館牧子) が、大間を舞台に撮影されたことがきっかけで、大間のマグロ一本釣り漁が全国のお茶の間にまで知れ渡るようになりました。そして迎えた平成13年の幕開け、築地の初セリで、前代未聞の1キロ10万円=1本2020万円という史上最高値でセリ落とされ、「大間まぐろ」のブランドが誕生しました。大勢が集まるマグロ解体ショー
それに呼応し、マグロで大間を元気にしようと立ち上がった有志によって、この年から「朝やげ夕やげ横やげ~大間超マグロ祭り」が企画・実行され、町が一体となって地元・大間でマグロを味わってもらうためのさまざまな取組みを始めております。平成19年には、大間漁協によって出願された「大間まぐろ」が地域団体登録商標となり、出荷されるマグロの頬には、ブランドの目印となる「大間まぐろ」のシールが、誇らしげに貼られています。近年では、平成25年の築地の初セリに、1億5540万円の大間まぐろが誕生。メディアに登場したマグロ漁師に会いたいというお客さんが、大間を訪れてくれるほどになりました。
大間まぐろは、津軽海峡の黒いダイヤモンド。今、大間では、このダイヤモンドの力を生かし尽くして、このダイヤモンドを超える魅力を、人間の力で創り出そう!という意気込みで、チャレンジが続いています。