神楽の門づけや御輿行列、「ヤマ」と呼んでいる山車を運行するのが、大間の夏祭り。漁師町だけに、山車4台のうち2台が船の形をした「船ヤマ」です。各家で「どっとこ」と呼ばれる木遣り歌をかけながら、町内を練り歩くのです。2017年には、この「大間の山車行事」が青森県の無形民俗文化財として指定されました。江戸後期に制作された最も古いヤマが「稲荷丸」。その後、明治に入って「仁和賀(にわか)山」と大正山、昭和初期にマグロ漁師たちによって「弁天丸」が作られたとのこと。ヤマが増えていった過程は、大間がまさしく、小さな漁村から町に発展していく様子と重なっているのです。さあ、今年も4台揃い踏み!お子さんと一緒に、どうぞ「エンヤ!エンヤ!」と引っぱってくださいねー。
さらに、毎年話題になるのは、御輿行列の花形である猿田彦(天狗)役。今年、神様に選ばれたのは、なんとなんと!3億3340万円のマグロを釣り上げた男!藤枝亮一さんなんですよー。ご注目くださいませ。
◇◆◇大間稲荷神社例大祭◇◆◇
8月8日:宵宮祭(20時~祈祷)
8月9~11日:神楽・山車4台運行(※御輿行列は9日・11日のみ)
8月11日:神楽・神輿・山車4台の合同運行
※雨天延長は12日まで
大間町の残る2つの集落のお祭りは、次のような日程になっています。
◇◆◇奥戸春日神社例大祭◇◆◇8月16日~18日
◇◆◇材木稲荷神社例大祭◇◆◇9月9日~10日